顎関節症治療の危険性

私たち歯科医師は 歯の機能を守るために 仕事をしています。

決して 歯を削ったり 抜いたりするために仕事をしているわけではありません

患者様に良くなってもらいたい

歯科医師であれば だれしもそう思うはずです。

しかし 歯科医院にいってから 顎の調子が悪くなった

親知らずを抜いてから 顎の調子が悪くなった

矯正してから顎の調子が悪くなったという 例が後とたちません

顎関節症は 多くの場合 食べたり 飲み込んだり の消化機能が悪くなるだけでなく

喋り辛い 呼吸しにくいなどの 口腔機能が低下することも少なくありません

それどころか いらいら とか 記憶とかの 脳機能

肩こりから全身の こり 痛みを伴い 筋肉機能まで低下してしまうとても恐ろしい疾病です

 

 

多くの場合 この顎関節症は 噛み合わせによって 悪くなっていると考えられています

ところが 噛み合わせを良くしたはずの 矯正治療や 変な方向にはえている親知らずを

抜いただけでも 顎関節症は発症するのです。

私達は 顎関節症治療が 筋肉の過緊張によっておこる疾病だと考え

アプローチしていますが 以前はやはり噛み合わせの調整をしていました。

 

 

噛み合わせの調整をすると 一時的にものすごく 筋肉がゆるみ

顎が開きやすくなり 痛みや開口障害が 消えてしまうことが少なくありません

 

ところが問題はその後で。その場では良くても 3ヶ月程度で

より悪化して受診されることがあるのです。

 

そしてもう一度調整をします。 すると 筋肉がゆるみ

顎が開きやすくなり 痛みや開口障害が 消えてしまうのです。

 

それで良くなったと歯科医師は信じ込んでしまいます。

ところが また数ヶ月で またより悪くなってしまうのです。

 

この時点ではもう 患者様は同じ歯医者を受診しません。

また他の歯医者を探し  また多くの場合咬合治療をされてしまい

どこで噛んで良いのかがわからなくなってしまうのです。

咬合調整をしている歯科医院は 良くなった人からしか

その予後をきかないので 100%の治療成績になってしまう

自分達は 良い治療をしていると信じ込んでしまうのです。

顎関節症では 平衡側の干渉を削るというのが一般的な治療方法になってしまっています。

これはその場で効果があるのですが 非常に危険な治療方法です。

私達は以前はその治療法を大学で学んだのです

多くの歯科医師が それに気がつかないで 咬合調整を続けています。

筋肉をゆるめ 良くなるのであれば それが第一選択です。

 

そしてスプリントを使う スプリントもそれに頼るのではなく

自然な状態に戻していく必要があります。

もし人工的な治療によって問題がおこっているのであれば

その噛み合わせだけを 修正することは必要かと思われます。

より良い状態を一緒につくりあがていきましょう!